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肩の痛み「五十肩」?

2023.09.04

いつも、ゆるり整体整骨院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

鍼灸師・健康運動指導士の黒田です。

今回は、50歳代前後に生じる肩の痛みや、拘縮について触れてみます。

 

一般に「五十肩」と呼ばれていますが、これは俗称であって病名ではありません。

これには、医学的に原因が明確なものも、そうでないものも含まれていることになり、「五十肩」だと思っていると、診断や治療開始が遅れてしまう可能性があります。

そうならないために、痛みが出たときに、早期診断が必要です。

 

医学的には、明確な原因がないのに肩の痛みや拘縮が起こるものは、

凍結肩といわれています。

 

凍結型と間違えられやすい病気には、

腱板断裂

石灰性腱炎

変形性肩関節症

があります。

異常が起こる部位が異なりますが、「肩が痛い」症状だけではどの病気なのかが判断するのが難しく、鑑別には検査が必要です。

 

今回のブログは「原因がはっきりしていない肩の痛み」である

凍結肩について、

対処の仕方と運動処方

をお話ししていきます。

 

まず、凍結肩以外の

「原因がはっきりとしている肩の痛み」について簡単に説明します。

  • 腱板断裂

状態:上腕骨の骨頭と繋がっている腱板が裂ける。

症状:肩が痛くて腕が上げられない。夜、眠れないほど肩が痛い。

診断:腱板は柔らかい組織なので、エックス線検査では映らないため、超音波検査やMRI検査を行う。

 

  • 石灰性腱炎

状態:腱板に血液中のカルシウムが沈着して炎症が起こる。

症状:肩が痛くて腕が上げられない。夜、眠れないほど肩が痛い。突然、肩に激痛が起こる。

診断:エックス線検査で、カルシウムの沈着を有無を見る。腱板にカルシウムが沈着していると、その部分が白く映る。

 

  • 変形性肩関節症

状態:肩関節の軟骨がすり減り、骨同士が直接ぶつかり合って骨が変形している。

症状:肩の痛み、可動域制限。安静時や夜間、動作時痛があり、肩関節だけでなく、頸部や上腕骨の外側にまで痛みの範囲が広がる。

診断:エックス線検査・MRI検査・CT検査

 

「原因がはっきりしていない肩の痛み」

  • 五十肩

状態:肩関節を袋状に包んでいる関節包に炎症が起きている。

症状:肩が痛くて腕が上げられない。夜、眠れないほど肩が痛い。

診断:エックス線検査で、「石灰性腱炎」でないことを確認する。

肩の可動域を確認する。

・屈曲100度未満。

・下垂位外旋10度以下。

・結帯動作が腰のベルトの高さまで上がらない。


では、本題の「凍結肩」について、取り上げていきます。

 

一般的な誤解、その1「時間がたてば、自然に治る」

A.確かに多くの凍結肩は、時間とともに改善が期待できると報告されてきましたが、最近は、痛みや可動域制限が残るという報告も少なくありません。

 

一般的な誤解、その2「動かさないと肩が固まってしまうから、積極的に動かしたほうが良い」

A.安静にしたほうが良い時期、動かしたほうが良い時期があり、動かしたほうが良い時期のタイミングを間違えると、悪化させてしまうこともあるので、注意が必要です。


1.進行は3つの時期に分けられます。

「炎症期」

「拘縮期」

「回復期」

 

それぞれの状態と適切な対処法

 

炎症期

凍結期には肩の痛みはゆっくり強くなります。痛みが強くなるとともに動く範囲も狭くなってきます。凍結期は通常6週から9ヶ月間続きます。

対処法:肩の安静/痛みを和らげる薬(薬物療法を2カ月以上経っても痛みが改善しない場合、他の病気の可能性があるので、注意が必要)

 

拘縮期

肩の痛みが少し和らいできます。しかし肩が動かしにくいままです。発症後4ヶ月から6ヶ月を拘縮期と呼び日常生活動作に不自由を感じます。

対処法:運動・ストレッチ(固まっている肩を無理にほぐそうとすると、筋肉や骨に孫訴訟が生じたり、肩関節の炎症が再発することがあるので、注意)/ヒアルロン酸注射

回復期

回復期では肩の動きが少しずつ改善してきます。元通りかそれに近くまで回復するには6ヶ月から2年位かかると言われています

対処法:運動・ストレッチ

2.凍結肩に対する鍼灸治療

炎症期は、夜間の痛みを抑えるために、中枢神経系へのアプローチも考えられますが、基本は安静にしておきます。

慢性期になってくると、肩の痛みは炎症期に比べて軽減しますが、肩周囲の組織が硬くなり、肩の動かしにくさに悩まされる時期でもあります。

肩の可動域制限を取り除くため、肩回りの筋肉の硬化を改善し、柔軟性を取り戻すための鍼治療をします。

手技治療、運動療法を併用していきます。

回復期になってくると、後遺症予防のため、肩関節の周りに鍼治療や手技を行います。

 


3.関連痛について

肩痛の場合、肩部の痛み以外に関連痛が存在していることが多いので、痛みの部位とその原因になる筋肉を下記にまとめます。

 

上腕前面:三角筋前部繊維、大胸筋、上腕二頭筋など

上腕後面:三角筋後部繊維、大円筋、上腕三頭筋など

上腕全体:肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小胸筋、広背筋など

 

 

 


4.疼痛誘発動作

また、どの筋肉か特定するために、痛みを誘発売る動作を検査します。

なお、肩関節の可動域を測定する際は、代償運動が起こらないように肩を固定し、最終可動域まで測定を行います。

 

筋肉と疼痛誘発動作のまとめ

 

三角筋:肩関節の屈曲・伸展・外転のどれか1方向に痛みがあれば陽性。

 

広背筋:肩関節の伸展・内転・内旋のいずれかに痛みがあれば陽性。

ただし、内旋運動に関しては補助的な役割が強いので、内旋でのみ痛む場合は、他の内旋筋(肩甲下筋など)を疑う。

 

大円筋:肩関節の伸展・内転・内旋のいずれかの動作で痛みがあれば陽性。

 

小円筋:肩関節の外旋・水平外転のいずれかの動作で痛みが出れば陽性。

 

 

肩甲下筋:肩関節の内転・内旋・水平内転のいずれかの動作で痛みが出れば陽性。

 

棘上筋:肩関節の外転動作で痛みが出れば陽性。

 

 

棘下筋:肩関節の外旋・水平外転のいずれかの動作で痛みが出れば陽性。

 

 

大胸筋:肩関節の内転・屈曲・水平内転のいずれかの動作で痛みを訴えた場合陽性。

 

小胸筋:上肢帯の引き下げ・外転・下方回旋のいずれかの動作で痛みが出れば陽性。

 

上腕二頭筋:肩関節の屈曲・内転・外転のいずれかの動作で痛みが出れば陽性。

 

上腕三頭筋:肩関節の伸展・内転のいずれかの動作で痛みが出れば陽性。

 

 

以上、今回は、肩の痛みの分類と、凍結肩についてまとめました。

肩に痛みが出てきたり、可動域制限が出てきたときは、早めに検査や治療を受けましょう。

 

また、炎症期が過ぎた後からの運動療法は、とても有効です。

予防には、普段から、姿勢に気をつけ、筋力を維持していくことが大切です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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