☆よく聞く五十肩ってどんなもの?肩関節周囲炎と言って炎症により肩関節の動きが制限され痛みが生じます。50歳代だけではなく40~60歳代で多く発症します。 ☆原因は何ですか? はっきりした原因は不明なんです。恐らく加齢で肩の関節包や腱板が硬くなり、炎症が起こるとされています。 五十肩は自然に回復することもありますが、完全に治るまで半年~1年以上かかることがあります。 ☆五十肩になる人とならない人の違いは何ですか? ・五十肩になりやすい人の特徴は… 1. 肩をあまり動かさない人(運動不足) • デスクワークや車の運転が多く、腕を大きく動かす機会が少ない人。 • 姿勢が悪い人。 2. 片側の肩ばかり使う人 • 重い荷物をいつも同じ側で持つ人。 • ゴルフやテニスなど、特定の動きを繰り返すスポーツをしている人。 • 仕事で片腕ばかり使う人。(例:美容師、調理師、大工など)。 3. 加齢による影響 • ホルモンバランスの変化(特に女性) 4. 糖尿病や代謝異常がある人 • 糖尿病の人は五十肩になりやすく、治りにくい ことが知られています。 • 甲状腺の異常や高脂血症もリスクを高める可能性があります。 5. 過去に肩を痛めたことがある人 • 肩の怪我(脱臼、骨折、腱板損傷など)をした経験がある人。 ・五十肩になりにくい人の特徴は… • 日常的に肩を大きく動かしている(ストレッチや軽い運動をしている人) • 姿勢が良く、肩に負担をかけにくい(猫背や巻き肩になりにくい人) • 適度な筋肉がついていて血流が良い人。 • バランスよく体を使う習慣がある人。 • 糖尿病や代謝異常がない人。 ☆鍼灸治療やマッサージは有効ですか? 症状の緩和に有効な場合があります。 ただし、五十肩の進行度や個人の状態によって効果の出方が異なるため、適切なタイミングと方法で行うことが大切です。 鍼灸治療の効果とは… 鍼(はり)やお灸(きゅう)は、五十肩の痛みや可動域制限の改善に役立つことがあります。 1. 痛みを軽減します。 • 血流を促進し、炎症を抑える効果 が期待できます。 • 神経の興奮を抑え、痛みの緩和 に働きかけます。 • 特に 夜間痛がひどい場合 に有効とされます。 2. 筋肉の緊張を緩めます。 • 鍼やお灸によって筋肉の緊張をほぐし、可動域を広げる 効果が期待できます。 3. 自律神経の調整 • 鍼灸は 交感神経の過剰な緊張を和らげる ため、慢性的な痛みの軽減やリラックス効果があります。 • ストレスや睡眠の質が改善し、回復しやすい体づくり にもつながります。 ・マッサージの効果は… 1. 炎症期(急性期)の強いマッサージは逆効果の可能性があります。 • 軽いストレッチや温熱療法で血流を促す程度がよいです。 2. 慢性期 • 筋肉のこわばりをほぐすために、優しくマッサージをすると可動域が広がりやすくなります。 • 肩甲骨周りのマッサージが効果的な場合もあります。 鍼灸とマッサージを受ける際の注意点 1. 炎症が強いときは、無理に刺激を与えないようにします。 2. 信頼できる施術者を選ぶ(経験のある鍼灸師・マッサージ師)。 3. 一度の施術で完全に治るわけではありません。継続してケアすることが重要です。 鍼灸やマッサージを取り入れながら、無理のないストレッチやリハビリを行うことで、回復を早めましょう。 ☆予防の仕方を教えてください。 1. 肩回し、ストレッチ、ラジオ体操など 2. 特にデスクワークの人はこまめに肩を動かすこと。 3. 片側だけで重いものを持たないこと。 4. お風呂で温める、軽くマッサージすること。 五十肩の痛みは五十肩になった人しか分かりません。 ゆるり整体整骨院ではそれぞれの症状に合わせたオーダーメイドの治療を心掛けています。